※こちらの記事はとりっぴいさんからの投稿です。
こんにちは、とりっぴいです。
私は個人的に切り絵の趣味があり、世界レベルの作家さんの友達も幾人かおります。彼らの話は、何から何まで目からうろこで、世間では知られてない切り絵の秘訣がたくさんあるのです。
ほかのサイトでは語られない、プロの作家さんの実際に使用しているツールをご紹介します。切り絵は、基本的には紙とカッターさえあればはじめられます。一度きりはじめるとなかなかやめれないもので、あなたも夢中になってしまうとおもいますよ(笑)
目次
切り絵ってどんな作品が作れるの?
まずは切り絵でどんな作品が作れるのかご覧ください。
平面作品
とりあえず、平面作品、五つです。




ここでお気づきになられたかと思いますが、平面だとただの絵、印刷と同じですよね。というわけで、浮かせてみました!!
2.3次元作品



作成工程



この作品は、30時間かけて2500個開けてます(笑)


0.3ミリのシャーシンすらとおらない穴も多いです。が、これはお恥ずかしながら大切な人にあげてしまって、手元にはありません(笑)
次にこの作品を作るのに必要な道具をご紹介します。
切り絵に最適なカッターとは?
カッターといえば、何を思い浮かべますか??
みなさん、このようなカッターを思い浮かべるのではないでしょうか??

これはOLFAのLtd-05という、30°の非常に鋭い刃先をもつカッターです。が、刃のレールの金属は塗装をはがしつるつるに磨き上げ、その周りのプラスチックにはカーボンシートを貼るという改造をしています。

まあ見た目だけの改造ですが、モチベーションあがります(笑)
話は戻りますが、結論から言うと、このようなカッターはあまり切り絵に適しません。細かいものを繊細に切ったり、カーブでは苦しいかと思います。そのような繊細な作業には、デザインカッターというものを使いましょう。デザインカッターは、カッターと同じように替え刃式なのですが、持ち手が軸のようになっています。
試してみたデザインカッター達

持ち手を回せば刃が外れます。

これは、最も一般的で安価なOLFAのデザインナイフです。ただ、デザインナイフなら何でもいいというわけではなく、それぞれに特徴があり、いろいろな作業への向き不向きがあるのです。実際わたしも様々なデザインナイフを購入し試してきました。
気づけばはや六本も…

私は最初、プロはやはり高いものを使っているのだろうと思っていました。まあ基本、良い製品は高いものですよね。ちなみにこの六本の中で最も高いものはこれです。


OLFAのリミテッドAKアートナイフです。といっても、定価1300円でなんですよね。これはデザインナイフとしてはかなり高い部類なのに、それでも1300円、あまりお金がかからないのも切り絵の魅力です。と言い切りたいところなのですが…
このカッターの場合、そうもいかないのです。替え刃が高いんですよね。五枚で380円、、これが高いか安いかというのはまあ個人の判断かもしれませんが、私はちょっと高いと思いますねえぇ、、一つの作品で、大きいものだと10枚も刃を使うことだってあるのです。こりゃやってられんわとなってしまいました(笑)
世界レベルの切り絵作家が使うデザインカッター
そこで、プロの作家さんに聞くことにしたのです。ご縁あって、SouMaさんという世界レベルの作家さんにお話を聞く機会があり、その時に教えていただいたのがこれです。

NTという会社の製品なのですが、定価430円、アマゾンの合わせ買い対象商品に指定されており、合わせ買いで230円なんです!!!ガチャガチャか!!と突っ込みたくなるレベルの価格…
替え刃も、40枚入りで定価216円、合わせ買いで180円…
しかも5枚ごとにセットで酸化防止として錆びないように袋に小分けされてます!!
正直、ほんとに驚きでした。だって、大きな作品なら300万の値もつくような作家の方が、デザインナイフとしては価格的にかなり底辺のものを使用していたのです。替え刃に関しては、前者のOLFAの20分の1の価格です。弘法筆を選ばず、ということなのかとは思ったのですが、高いものでもなかったので試しに購入してみました。
使って納得、値段からは信じられない切れ味、もう目から鱗でした!!たぶん私、一生このカッターしか使わないと思います、ほんとに(笑) 実際、いまだにこれをつかい続けています。とにかく切れ味と紙への素晴らしい吸い付きです、どうか試してみてください!!
自分なりに、安い理由を考えてみたのですが、おそらく刃の大きさではないでしょうか。前者のOLFAは、刃が20ミリ、後者のNTは8ミリ、刃が短いから安いということなのでしょうかね??
だとしても、ほんとにこの商品はコスパ良すぎです。高価な商品でもないですし、一度購入してみてはいかがでしょうか!!
下敷きはカッターよりも大事!?
切り絵に一番大切な道具は何でしょうか??
普通なら、カッターを一番最初に挙げますよね。私もそうでした。
ここではちょっと大人の事情で個人名は上げられないのですが、ある有名な切り絵作家さん(以降、先生と表記)からこの質問をされたとき、私も同じように答えました。
ところがその人の言うところによると、最も大切なのはカッターでも紙でもなく、下敷きだというのです!!
しかも、作品によって調節するのはカッターではなく下敷きだと。。もう、ええええええですよ(笑)
私 「カッターは、細かいところはこれを使うとか大雑把なところはこれを使うとかそーゆーのはないんですか??」
先生「カッターを調整って、刃の角度か!?私は30°刃しか使わない!!わざわざ45°刃使う必要ないもん!!それとも、ここは切れ味の悪いカッター使おう、とわざわざそんなことするつもり!?」
なるほどでした、、でも逆に、下敷きってどんな種類があるのでしょうか??

適切な下敷きの種類とは??
カッターの下敷きといえば、カッターマット。当然ですよね(笑)

↑これがカッターマットです
先生は、このようなマットは、作品を作るときは使わないというのです。
Q では、どのような下敷きを使うのでしょう?
A ガラスですよ!
はい、えぇぇぇぇぇぇですよね爆笑 わたしも、はあぁぁ!?ですよ(笑)
では、なぜ下敷きとしてガラスを使うのでしょうか??皆様にもご理解いただけるように説明させていただきます。
二つの理由があるのですが、まずは簡単な方から説明しましょう。
理由① 歯の滑りが良い
ガラスの上でカッターを滑らせる、当然よく滑りますよね、ゴムのマットと違ってガラスだから、滑る、滑る、非常に効率的な作業ができるというわけです。
理由② 歯がマットに刺さりこまない
カッターをゴム製のマットの上で滑らせたときのことを想像してみてください。

このように、マットの中にカッターの刃が埋まってしまうのです。すると、細かい作業をしようとしたときどうなるでしょう??極端に言えば、直径1ミリの穴をあけるとします、カッターの刃の一番先、最も鋭い先端でなら切れますが、肝心な先端がマットに埋没していては、精密な細工ができないですよね。
それが、ガラスマットだと先端がマットに刺さらないから、常に葉の先で精密な細工が出来るというわけなんですね。効率よく精密な作業ができる、こんなにいいツールはありません!!カッター以上に大切というのもなk津得です。Amazonで、棚板として使うためのガラス板が販売されています、一度ご覧になってみてください!!
おすすめの紙
カッター、下敷きを紹介して、紙だけ紹介しないわけにはいきません!それがこちら、doArt 濃黒切り絵用紙です!!
こんなの欲しいなと私も昔から思ってました。
表は黒、裏は白、裏面に絵を印刷して、カット、完成すれば裏返して完成。すばらしい。A4サイズでこーゆー紙ってないんですよね。ふつう両面黒なので、紙に直接印刷できないんです。さらにこの紙は、切り絵のための紙なので、切り絵に適した硬さ、コシがあり、文句の付けどころがありません。
皆さんも、素敵な作品作ってみませんか??
最後に、立体作品でお別れです。
立体作品





以上です!!ありがとうございました!!
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